特殊な器具を用いて、皮膚の表面にマイナスの電場を負荷し、
皮膚電位を回復させたところ
約8割の人の皮膚状態がよくなりました。
人によっては、本人も院長も驚くほどの効果がありました。
まさに、これからのアトピー治療を一変させる
治療法の一つであると思われます。
----参考にした研究について----
※参考文献:傳田光洋著 皮膚は考える
皮膚の表面(表皮)は、電池のような役割を果たしています。
これは皮膚電位と言って、皮膚の細胞によって作られています。
個々の細胞は、細胞の外にNaイオンやCaイオンを、
細胞の中にKイオンを出し入れして、
細胞の内外に電位差を作っています。
この電位差を作る「イオンポンプ」の働きは、
表皮が正常に機能するうえで大事な役割を担っています。
健康な皮膚の表面電位は、マイナスの値を示します。
角層直下ではCaイオン、Mgイオンが高濃度で分布していますが、
その代わりにKイオンの分布は少なくなっています。
ところが、何らかの理由で角層がはがれてしまうと、
表面電位は消滅してしまいます。
いわば、放電してしまって、電池切れの状態となるです。
すると、表皮にClイオンが一様に分布するようになり、
皮膚のバリア機能が低下してしまいます。
アトピーの人の肌では、まさに、このような現象が起きているのです。
(下図参照)
![](http://maru-all.chicappa.jp/blog/photo/ion.jpg)
このことを逆手にとると、
皮膚のバリア機能を回復させるには、
皮膚の表面にマイナスの電場を負荷すれば良いことになります。
この仮説は、皮膚の研究者である傳田光洋先生によって、
実際に証明されています。
皮膚の表面にマイナスの電場を負荷したところ、
本当にバリア機能の回復が促進され、
皮膚の表面電位も元に戻ってくるそうです。
逆に、プラスの電場を負荷した部分では、
バリア機能の回復が遅れてしまったそうです。
![](http://maru-all.chicappa.jp/blog/photo/hihudenni.jpg)
皮膚電位回復療法を受けたい方は、
診察時にご相談下さい。